時代が変わる瞬間

気づいたら4月になっていました。松永の洋服屋ヨメみちよです。3月の記憶がほとんどないなーって思い返したら、突発性難聴とメニエル病で半月ほど臥せっていたんでした。もうすっかり良くなりましたけどね。喉元過ぎると熱さを忘れるタイプの私ですが、さすがにこれは体調管理の重要性を痛感しました。ホント、健康第一ですです。

最近、色んなものや色んなことが新しくなっていて、その真っただ中に自分がいるんだと感じることが多々あります。これまでにもそういうことはあったはずなのですが、なぜだか今、特に強く思います。今上帝の譲位や新年号はその象徴でしょうね。少し先ですが、紙幣も新しくなるようで、五千円札の肖像が樋口一葉から津田梅子に変わることになにかしらのメッセージを勝手に感じてみたり(語ると長くなるので割愛します)
身近で印象的だったのは先日の地方統一選挙です。ここ福山市では広島県の県会議員の選挙があり、投票日前夜の福山駅前で対照的な2人の候補者の街頭演説を聴いていた私は、時代が変わる瞬間に立ち会ったような気がしました。なにがどうとはうまく言葉にできないんですが、もう使い古された感のある「市民の皆様ひとりひとりの意見を〜」なんていう決まり文句とか、虎の威を借る的な政党名の連呼とか、そんなんじゃないんじゃないかなって。どの政党がどうとか言うわけではなく、「常に自分の考えを自分の名前と言葉で」語る人に共感したり未来を託したりしたいじゃないですか。少なくとも私はそう思います。だって選挙の時だけいきなりお願いに来られてもね。しかも「義父」か「夫」にしかご用はないときたら(苦笑)

そうそう、何の気なしに観た映画も、新しい時代の幕が上がる瞬間を切り取ったような映画でした。2013年に公開された「清洲会議」です。戦国の覇者、織田信長の死後、その家臣達が今後を話し合ったという清洲会議を題材にした物語なんですが、昔ながらの武将柴田勝家と野望と才覚に溢れる若き羽柴秀吉の対比が時代の新旧を表していて、「このままじゃ駄目だってお前だって分かってるんだろう?新しい時代を作りたいんだ!」と秀吉が柴田勝家の家臣であり秀吉の友でもある前田利家に訴えるところなんて妙に心に残っています。監督は三谷幸喜氏で、なんだかふざけたようなとぼけたようなイメージの人だし、映画にもコメディ要素はふんだんにあるんだけど、彼の中のそれだけじゃない要素を見た気がしました。面白かった!

あ、うちのお店のことで言うと、メンズの取引メーカーさんが一社増えました!秋冬物から本格的に店頭に並びます!!乞うご期待ですーー

そんな「新しい」の渦に取り巻かれている今日この頃の私です。ワタシもアップデートするのかしら・・??

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Simomiya Tosi Shouten [ 下宮敏商店 ]
Address: 広島県福山市今津町2-2-38
Tel:084-933-2225

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下宮 美智代

1973年10月10日生まれ。 広島県福山市の西部、JR松永駅近くの洋服屋「下宮敏商店」のヨメです。 洋服屋だけど着物も好きだったり、店内に本を並べて「みちよ文庫」を作ってみたり。きれいなものとお酒が大好き。9才の娘がいます。

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