不思議な観音様にお会いしてきました 完結編

ブログ「不思議な観音様にお会いしてきました」の続きです。

【前回までのあらすじ】
松永のゴッドハンド、あるいは自立女子のための総合サロンオーナーであるところのけつ子さんと、彼女の鶴の一声によってつどいし花?の73年生まれ3人組は、3人組のメンバーの1人であるヨメみちよの出身地、府中市の「常福寺」という寺院を詣で、かつて隠れキリシタンが祈りを捧げていた「マリア観音」ではないかと囁かれている観音像と対面した。
そしてその帰り、ヨメみちよは信仰や先日観た映画のことについて思いを馳せたのであった。

「お寺」「隠れキリシタン」でリンクした映画

常福寺さんで、ご住職のお話を聞いたり、観音様に似せて作られたマリア様の像ではないかと言われている観音像を拝見したりした私、「お寺」「隠れキリシタン」のキーワードで少し前に観た映画「駆け込み女と駆け出し男」(2015年)を思い出しました。

駆け込み女と駆け出し男 2015年 駆け込み女と駆け出し男製作委員会

この映画は、江戸時代、実在した「駆け込み寺」の東慶寺を舞台にした訳アリ女達とそれを取り巻く人達の物語です。「駆け込み寺」という特殊なお寺の働きについては、とても興味深くて少し調べてみたいななんて思いましたが、それは置いておいて、この物語の中で、東慶寺の院代(代表者)が実はキリシタンなのではないかという疑惑がチラチラ見え隠れするんです。東慶寺はとても格式の高いお寺で(鎌倉幕府執権北条時政の奥さんが開山したとか、徳川家康の孫の千姫に関係するとか、やんごとない方々絡み)幕府も簡単に手出しができないほどでした。そんなお寺の代表がキリシタンだったらとんでもないスキャンダルになりますよね。

「お寺」と「隠れキリシタン」そして「マリア観音」・・「マリア観音信仰」なんて、日本独特なんじゃないかなと思います。外国にもこういう例があるのかもしれませんが、「八百万の神」がいらっしゃる国に住む日本人だから観音様のお姿のマリア様も受け入れて信仰していたのかもしれませんね。もっとも、キリスト教が禁止されていた頃は受け入れざるを得ない状況だったのでしょうが、祈る対象の形を変えてでも信仰を変えなかったというのは、かたい信仰心と柔軟な発想によるものなのかなと思います。

信じる形はそれぞれ

私は特に熱心に信仰する宗教はありませんが、神様や仏様を信じるという感覚は分かります。心の拠り所だったり背中を押してくれる存在だったり人それぞれでしょうが、信じるものがあるというのは心強いことです。それは目に見えない何かだったり、自分の進む道を示してくれる誰かだったり、各々の心の中にあればいいと思っています。ただ、政治やお金が関係すると変な方向に行っちゃいがちなので、神様も見極めは大事ですけどね。

なんだかんだ長いだけで、何が言いたいのかよく分からない文章になってしまいましたが、不思議な観音様に会いに行き色々考えたことをつらつらと書き連ねてみましたとさ。

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Simomiya Tosi Shouten [ 下宮敏商店 ]
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下宮 美智代

1973年10月10日生まれ。 広島県福山市の西部、JR松永駅近くの洋服屋「下宮敏商店」のヨメです。 洋服屋だけど着物も好きだったり、店内に本を並べて「みちよ文庫」を作ってみたり。きれいなものとお酒が大好き。9才の娘がいます。

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